インプラント周囲炎/食いしばり 歯ぎしり

歯科インプラントを受けた方が知っておくべきこと(不測の事態に備えて)

歯を失った部分にインプラントが埋入されて、骨と結合して冠が入り、自分の歯のように噛めるようになった。良かった!

と多くの方は思われるかもしれません。インプラントは人工物ですから虫歯にならなという利点はありますが、既に歯周病の方はインプラント周囲炎に罹るリスクは少なくないと思っておかなければなりません。予防のために定期的なメンテナスは欠かせません。

糖尿病になったり骨粗しょう症になったりすればインプラントの環境は一変してインプラント周囲炎のリスクは高くなります。また脳梗塞により手の麻痺や認知症により口腔ケアが悪化してしまうとリスクが高くなります。

 

また日本人は幼少期に歯列矯正をして咬合や審美回復をっする習慣が根付いていない国民です。不正咬合によって失われた歯の代替としてインプラントを埋入したとしても咬合性外傷によるインプラント周囲炎を起こすことも少なくありません。

 

欧米人に比べると日本人は顎骨が狭小なために骨の拡幅を行わなければ埋入できないケースも多いと思います。このようなケースに不正咬合があると咬合性外傷によりインプラント周囲炎を起こしやすくなります。

重度に骨欠損を起こしてしまったインプラント周囲炎を完全に元の状態に戻すことはかなり困難な場合もあり、場合によってはインプラントを撤去せざるを得ない場合もあります。

そうならないようにするためには予防が一番です。骨欠損を起こす前の粘膜炎の初期の段階で悪い芽を摘み取ることが重要です。

当医院ではエルビウムヤグレーザー(ライトタッチレーザー)によるインプラント周囲炎の治療や予防、GBT(Guided Biofilm Therapy)により予防処置を行っています。また進行したインプラント周囲炎を治療するためにPRGF(自己由来の多血小板血漿による再生療法)の導入を進めているところです。ライトタッチレーザーの最大のメリットはインプラントのルートフォーム表面のバイオフィルムを傷つけることなく除去でき、強い殺菌力が期待できます。

 

さらにインプラント治療を受けた歯科医院が突然、閉院するなんて不測の事態も起きる可能性があります。そんなときのために自分の口の中に入っているインプラントメーカー、長さや直径などを予め情報を得ておく必要があります。

今や30種類以上のインプラントメーカーがあるといわれており、すべてのメーカーのインプラントシステムについて理解している歯科医師はほぼいないと思います。ですから、比較的なメジャーなインプラントを選択するということも必要な要素になってきます。

 

 

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