保存治療/根管治療/神経を抜かない治療

根管治療を続けても治らない理由

長期間にわたって根管治療を受けているけど治らないから診てほしいという問い合わせがあります。

正確に言うと治らないというより治せないという場合が多いようです。その理由は

1 術者が根管形態を把握できていない

2 清潔な環境で治療されていない

3 根管を探すことができない

4 パーフォレーション(穿孔)している

5 根管内に感染歯質や異物が残っている

という場合が多いです。

まず1の根管形態ですが、通常のレントゲンだけでは不十分でCT撮影が必要です。

2の清潔な環境で治療するためにはラバーダム防湿は不可欠です。またハンドピースや他の切削器具から冷却のために使う水も除菌された水であることが理想的です。

3,4,5に関してはマイクロスコープで根管内を見ることで解決できる場合が多いです。

また根管内の確実な感染源の除去と洗浄も予後を左右します。

またパーフォレーションを起こしている場合は根管内の不良肉芽の除去(当院ではダイオードレーザーを使用)し、MTAセメント(保険適応外)で確実に封鎖する必要があります。

また歯科医師がマイクロスコープを使った根管治療に慣れていて適正な技術を習得している必要があります。

特にトラブルが多いのが上下の大臼歯で、根管形態が複雑なのと開口量が不十分で治療困難なことがあります。

一概には言えませんが3カ月以上通院して治癒が見込めない場合は転医やセカンドオピニオンを求めることも選択肢になります。ちなみに当医院での根管治療の回数ですが、根管数や開口量や湾曲根管などにもよりますが、あくまで平均ですが大臼歯で3~4回で終わることが多いです。

まとめ

難治性の根管治療にはCT マイクロスコープ、清潔な治療水と治療技術が必要不可欠です。

CTやマイクロスコープやレーザー、MTAセメントのおかげで根管治療で治癒するケースが増えたとはいえ、100%治せるわけではありません。神経を抜く(抜髄)ことをしないような歯髄保存療法やさらにさのぼって初期の虫歯を作らないことが最も大切です。

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