歯根破折/食いしばり 歯ぎしり

歯根破折でも抜かないで保存できる場合がある

歯髄を抜いてしまうと歯は枯れ木のように弱くもろくなり歯根破折を起こすことがしばしばあります。

日本人は海外の人のように小さいころに歯列矯正を行う習慣が根付いていないので不成咬合の方が多く、

その結果足してクレンチング(くいしばり)やブラキシズム(歯ぎしり)が起こることがあり、

歯根破折を起こしてしまうことは少なくありません。

 

予防は歯髄を抜かないことなので、早期に虫歯を発見することが重要です。

 

歯根破折を起こした場合はフィステル(瘻孔)ができたり、垂直性骨欠損が起こり咬合痛が顕著になります。

この場合は抜歯になることが多くなります。

 

しかしながら歯根破折も早期に発見できれば、マイクロスコープで注意深く破折部位を修復することで

抜かないでかぶせなおすことができる場合もあります。

歯根破折が進行した場合はやはり抜歯となります。

 

当医院では他院で抜歯しなければならないといわれた症例でも歯根破折の状況によっては

保存治療を試みています。全ての歯根破折を救えるわけではありませんが、

トライする価値がある症例は積極的に行っています。

 

歯根破折でも抜かないで保存処置できる場合のキーポイントは

1 歯根破折の早期発見(違和感を放置しない)

2 ラバーダム防湿

3 マイクロスコープを使って破折部位の接着

 

保存治療できなケース

1 歯根が完全に垂直的に2つに破折している

2 歯根破折が起こってから長期間経過している

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