虫歯を治療したけど痛みが続いている(痛くて噛めない)
歯科医院で歯の治療をしたのに痛みが続いている、痛くて噛めないという主訴で来院される方がいます。
虫歯の治療をしたのになぜ痛くなるのか。治療する前より痛みがひどくなったということが少なくありません。こんな状態になると患者さんは治るはずがなぜ治らないのか?と不信感を持つようになります。
話を聞いてみると、前医では虫歯が深く進行していたので痛みが取れなかったら神経を抜くしかないといわれたということです。
レントゲンを撮ってみると、なるほど神経近くまで治療してあるので患者さんが痛い、噛めないというのが理解できます。
ブナの杜歯科クリニックではこのような状態でも歯髄に感染が起こっていなければ歯髄(神経を)を抜かないで治療することができますし、痛みを止めることがほとんど可能です。
残念ながら歯髄に感染が起こってしまっている場合は歯髄の一部を抜く生活歯髄切断法や抜髄(神経を抜く)が必要になる場合もあります。
要は長期間放置しないで早めに治療をすることが歯髄を保存するにつながります。様子を見ていてもほぼ治ることはありません。治療後に痛みが続く、痛くて噛めない場合はリカバリーする治療を早期に行ことしか解決方法はありません。
治療の秘訣は
1 除菌された治療水(エピオス エコシステム)を使用して歯の切削を行うこと
2 ラバーダム防湿
3 マイクロスコープ
4 MTAセメント
5 術者の治療経験と技術
です。つまりは清潔な治療環境で確かな技術のもとに精密な治療を行うことが一番です。
治療費用は保険適応外になり歯髄保存処置は税込み55,000円です。被せものが必要な場合は冠や型取りのための別途費用がかかります。
歯髄近くの虫歯の治療は安易に行うと痛みが出る、逆に痛みが強くなることがあるということを覚えておいてください。
これらを避けるには深い虫歯になるまで放置しないことです。
虫歯ができる方は健康な人に比べると虫歯菌が多くなっています。虫歯菌を減らし除菌し、悪玉菌が増えないように糖質を減らしたり食生活の改善をするのが一番です。
当院では次亜塩素酸水(ポイックウォーター)による除菌を推奨しています。またGBTという歯周ポケット内までバイオフィルムを除去できる予防処置も行っています。
虫歯の治療を行い痛みが取れたとしても、虫歯菌が多い状態が続けば虫歯は再発します。
口腔内を除菌して、悪玉菌を除菌して2度と虫歯にならない口腔環境を作り上げることが大切です。