口臭の原因は様々です。

歯周病や虫歯による口臭は他のサイトでも書かれているので、あまり書かれていない口臭について説明します。

１差し歯が緩んで生じる口臭

差し歯をが緩み、周囲から汚れや細菌が歯根内に入ると口臭が出てきます。初期では自分自身では気づかないことが多いかもしれません。長期間放置すると抜歯になるケースが多いです。

口臭の特徴としては以前は口臭がなかったのにある日突然口臭が起こってきます。

この口臭は歯根内から起こっているのでうがい薬や洗口剤では防止できません。

治療は歯根内部を徹底的にきれいにして土台をいれて差し歯をやり替えます。場合によっては歯根を挺出させる必要もあります。

２歯根が破折して生じる口臭

神経を抜いた歯は弱くもろくなり折れやすく、割れやすくなっています。日本人は海外の人のように小さいころから歯並びやかみ合わせを治す矯正治療を受けることをあまりやらないため不正咬合のことが多くみられます。その結果食いしばりや歯ぎしりを起こしやすくなります。

差し歯に食いしばりや歯ぎしりの力が加わると歯冠や歯根が折れることが良く起こります。

歯根破折が起こり時間が経過すると歯槽骨が垂直的に吸収されて噛むと痛いという症状が出始めます。それと同時に口臭が目立つようになります。

ここまでくると残念ながら保存治療は困難なことが多く、抜歯せざるを得ないこともしばしばです。

これまでなかった口臭が突然気になるということはしばしばおこることで、差し歯が緩んでいたり、差し歯が取れる寸前だったり、何らかの悪い前触れであることが多いので放置しないですぐに診てもらったほうが良いでしょう。

できればマイクロスコープで精査してもらうと早期診断につながることが多いです。