予防歯科

予防歯科医が教える虫歯ゼロの子供に育てる方法 2 (1,2,3歳までが大切!)

3つ子の魂百までということわざの通り、1,2,3歳までに正しい習慣を身につけたいものです。味覚も3歳までが勝負です。大切なお子さんやお孫さんが喜ぶと思ってお菓子やジュースや乳酸飲料をついつい買い与えてしまうことはよくあることです。この時期に砂糖の甘みに慣れ親しんでしまうと野菜の嫌いになる子が多くなります。

生まれつき野菜嫌いのお子さんはいません。野菜の本来のうま味を知る前に、砂糖の甘みを知ってしまえばピーマンが苦くて嫌いになったり、甘みを感じない野菜を食べようとしなくなります。野菜を食べなくても他に食べ物を用意してしまうとお子さんはますます野菜を食べなくなります。

おやつはスナック菓子が当たり前で、ジュースと一緒にテレビを見ながら、ダラダラ食べていたら3歳までに虫歯ができてしまうでしょう。特にお兄ちゃんやお姉いちゃん達がお菓子とジュースがおやつになっていると、特に下のお子さんは早い年齢で虫歯になってしまいます。

生後6ヶ月前後で下の前歯が生えてきます。最近は、お母さんたちが自分のように虫歯の苦労をお子さんにさせたくないという思いから、生後6ヶ月ぐらいから歯科医院に定期的に通う方も増えてきました。このようなお子さんはもの心がついても歯科医院を怖がりませんし、すすんで歯磨きをしようとします。万が一虫歯になったとしても、歯科医院のスタッフと強い信頼関係があるので治療を嫌がることもありません。また小さい頃から、歯の大切さを身を持って知ることができるので歯磨き上手になり、虫歯になるリスクを減らすことができます。

一方で、1,2,3歳からおやつに甘いものを食べ、ジュースや乳酸飲料を飲むことが習慣化してしまったお子さんは必ず虫歯になります。そして、いきなり虫歯治療をやらなければならなくなった時お子様はどのような反応を示すでしょうか。子供たちは大声で泣き叫び、その場から逃げ出そうとするのは当然です。保護者の方も子供が大泣きするのを見て、やむを得ず治療を断念せざるを得なくなります。ですから、もの心がつく前からできる限り早くから歯科医院に通う習慣を身につけたほうがよいわけです。

小児歯科という標榜があるのはお子さんたちは成長発育過程で大人のような治療が行えないからなのです。

当医院では虫歯や歯周病予防のための食育や歯磨き指導行っているわけではありません歯並びがよくなるための不正咬合予防として次のような指導も行っています

1 姿勢や体癖などの生活習慣

2 呼吸や嚥下、発音などの生理機能を正しくする

3 低位舌の予防

もし異常があれば、小さい頃から根気よく筋機能訓練を受けることによって不正咬合を予防し歯並びが良くなるかもしれないのです。

まとめ

歯科医院にお子様をできる限り低年齢から通わせることは次のようなメリットがあります。

1 虫歯、歯周病フリーを実現できる

2 矯正装置をつけなくても歯並びが良くなる可能性が高くなる

3 低年齢から歯科医院に慣れて、スタッフとお子さんとの強い信頼関係が築かれる

4 虫歯の前段階や初期むし歯を発見できて、適切な予防処置を受けることができる

5 フッ素やシーラントなどの予防処置を必要に応じて受けることができる

6 小さい頃から歯磨き指導を受けるので歯磨き上手になる

7 万が一、治療が必要になったときでも治療への恐怖心がない

すべての保護者の方が自分のお子さんに銀歯を入れられたり、神経を抜かれる治療をなきながら受けさせることは望んでいないと思います。これを回避すためには生後6ヶ月ぐらいから歯科に通ってみてはいかがでしょうか?

最後にもっとも大切なことです。

育児は妊娠する前から始まっています。これから出産を考えている方は、まずはご自分がむし歯フリーで歯周病がない状態にしてから出産を向かえるのがお子さんのためになります。虫歯菌や歯周病菌はスキンシップでお子様に感染してしまいます。ですからお母さんだけでなくお父さんも口腔を健康にする心構えが必要になります。

なぜ予防歯科ということが今注目を浴びているのでしょうか?日本人の7~8割が歯周病に罹り、むし歯になったことがない人は探すのが難しいぐらいほとんどんの人が罹ってしまいます。つまり、予防というのはそんなに簡単ではないという証です。もし何もしなければ、むし歯は毎日、今現在も進行していきます。ぜひ、お子さまたちの口腔をむし歯や歯周病から守ってあげるためには正しい知識を持ち、すぐに行動することしかないのです。

当医院ではブナっ子クラブで予防歯科を実践していますので問い合わせしてみてください。

 

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